ウィーン版 ミュージカル エリザベート
前のエントリが「大阪到着」のみだったので、何事かとお思いでしょうが…。
この連休を利用して、大阪の梅田芸術劇場で、ウィーン版のミュージカル エリザベート を観てきました。国内ですと、やはり国内初演である宝塚版のエリザベートが有名でしょうか。(今も宣伝してますしね)
今回は、本家初の来日公演ということで、梅田と新宿の2ヶ所で上演されるのですが、梅田芸術劇場では、できうる限りオリジナルの舞台を再現した“完全引越公演”とのこと。
期待どおり、素晴らしい舞台でした。
舞台装置は、登場人物の心情を具現化したものが多いので、ちょっと好き嫌いが分かれるかもしれません。
#ちなみに自分はこーゆーのが好きな方です。
有名な、ヤスリ型の跳ね橋や、カフェの場面のゴーカート、皇太后ゾフィー達が策略を練るシーンでのチェス板などが今回の舞台の目玉です。
が、自分が一番驚いたのは、背景の幕と照明を効果的に使うことで、舞台とは思えない広がりが表現できることでした。幕と照明と音響と俳優しかいない筈の舞台が、ちゃんと広~い海辺に見えるんですよ…。あれだけ効果的に出来ているのは、日本の舞台で見たことなかったので衝撃でした。
また、舞台背景と衣装の色彩がまとまっており、王宮物にありがちなゴテゴテしさが無いのも好みでしたね。
歌について、今まで、ウィーン・オリジナルキャストのCD(※1)も聴いてはいたのですが、やっぱり生のオーケストラで直接俳優さんの歌声が聴けるのは最高です。
宝塚版や東宝版のミュージカルは日本語に翻訳された歌詞なので、音に対する歌詞に多少のぎこちなさを感じてしまうのですが、原曲ですと、そのあたりの違和感が無くなり、ロックの歌唱法が良い感じにハマってます。
コーラスも雑多な感じが無く、メインボーカルを両脇から支え、際立たせるような、心地良い雰囲気に仕上がっていました。
実は自分が見た公演は、エリザベート役をセカンドの方が演じられていたのですが、本役の方に劣らない、素晴らしい歌声、演技でした。他の俳優さんとの掛け合いもピッタリで、本当にセカンド?!と驚くばかりです。(経歴を見てナットク。海外の客演で主役を演られてました。)
この観劇で、歌、演技、音楽、舞台、照明などが調和することで、本当のミュージカルになることを再認識。そして、久々に良い意味でリピーターになりたいと思った舞台でした。
#来日公演という性質上難しいケド…。ウィーンへ行くしかない!?
今回の日程は連休で、ハードなスケジュールを敷く必要が無かったため、大阪観光を兼ねて母を一緒に連れて行ったのですが、母は彼らが演じる 『エリザベート』 が、大変気入ったらしく、母の日のプレゼントとして、東京公演のチケットも取る羽目に(笑)
…と、いうわけで、次回の観劇レポは、母の日に新宿コマ劇場でウィーン版 エリザベート になります(^^;
(※1)
Elisabeth オリジナル・ウィーン・キャスト
“今まで聴いていたCD”。
今回のキャストとは異なりますが、こちらも良いです。
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