使えないと嘆く前に
自分がサブリーダをやっていた時期に教えてもらった
「使えないヤツを使えるようにするのが管理職の仕事だ」
という名言があります。うちの相方の同僚の言葉です(笑)
#ちなみに相方は異業種ですが、常にチームで動く為、SE/PG職よりも組織についての見方は厳しいです。また、とっさの判断が求められる状況に置かれることもあるので、判断ができない奴は、すぐに「つかえねー」とクレームがついて、閑職に飛ばされます(^^;
内容によるでしょうが「考えろ」と命令しても、考えて答えを導き出せない人はいます。
元々、考える材料や手段を持ってない人は、あれこれと考えられません。人というのは、自らが持っていない知識に関連する事項には、微塵も考えが及ばないものです。
そーゆー人に知識を与えず(もしくは知識の入手先を教えず)「考えろ」とだけ命令するのは、命令を押し付ける側の怠慢でしかありません。
メンバーを野放しにしてるだけの、管理が行き届いていない組織では、各自が自分勝手に行動するだけで、散々な結果が生まれます。
構成メンバーが「頭の悪い働き者(※)」ばかりになっている状態ですな。
(※)"通称"ゼークトの組織論 より
ドイツの軍人、ハンス・フォン・ゼークトが提言したとされる、有名な組織論。
頭の良い働き者は参謀に。(言うまでもなく)
頭の良い怠け者は司令官に。(いかに楽に
頭の悪い怠け者は偵察兵に。(言われた事だけはできる)
頭の悪い働き者は銃殺に。(勝手に動いて被害を拡大させる)
ただ、彼の主な著作にはそれらしき記載がなく、出典は未だ謎のままらしい。
「頭の悪い働き者」を"使える"人材にする管理方法には、2つあります。
1.余計な働きを止めさせ「頭の悪い怠け者」として兵隊にする。
2.知識を与え、考え方を共有し「頭の良い働き者」に成長させる。
企業(というか組織)としての理想は2の方法です。かなり難しいですが。
管理者が担当者に教育を施し、自分の後任を育てるわけです。育てられた人は、また同じ方法で自分の後任を育てます。健全な組織は、このサイクルで成長していきます。
これとは逆に、さらに受動的な人間を量産するのが1の方法です。
言われた作業だけをやる人達のことですね。この人種が大半だと組織は腐ります。流れない水は淀み、腐っていくのです。
また、ミカンの山の上に、カビたミカンを乗せてしまうと、他のミカンにもカビが移って腐りはじめます。上に立つ者が腐っててはいけません。
・担当者が言うことを聞かないと嘆く前に、自分が管理者の責務を果たしているかを確認する。
・担当者が使えないと嘆く前に、彼らと知識を共有しているかを確認する。
・担当者の考えが分からないと嘆く前に、彼ら本人に直接、考えを訊いてみる。
まず、彼らから「知識(情報)」を仕入れること、自分の「知識(情報)」を与えること。
そこから、対策の糸口は見つかるはずです。
追伸:O取へ。
いろいろ大変だとは思いますが、お世話になった一個人として、陰ながら応援してます。
ねばーぎぶあっぷ。
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